西新宿
小さな貝の博物館
SEA
SHELL SPECIMENS MUSEUM
SAITO COLLECTION
館長閑話 斉藤実
わたくし美術館協会会員
■ ホームページは開設にあたり ■
−何故ホームページを作ることになったか−
■ 最近思うこと ■
−コレクターの身勝手なマナーについて−
当館から入手した貝類標本(ラベル付)を、ネットを通じて
不当な利益をつけ投機転売している人が数人おります。
今後はこの手の人には貝を譲りません。
貝の趣味は、自分が楽しみ終わって余品として供出するときは
その分安くゆずるか、気心の知れた貝友に交換やGIFTとして出すのが常識です。
当館から入手しすぐにネット上で3倍〜6倍の値で転売したり
当方が当人に転売を禁じた貝までオークションにかける輩がおり
4倍、6倍で、それを落札してしまう人もいて非常に心を痛めております。
良識ある行動をしていただきたい。
貝は金さえ出せばなんでも買えるという人は絶対に
心から感動するような貝に出会うことはないでしょう。
なぜならそれらのすばらしい貝達は、諸外国のディーラーのリストや
コレクター達の交換リストには絶対に載らず秘蔵されているからです。
その入手にあたっては、コレクター達との温かい友情や信用
そして、強い信頼関係によってのみ譲ってもらえるのです。
私が集めた貝のほとんどは、そういう貝友との友情や信頼によって入手したものです。
世界中を回り、多くの貝友と楽しい会話や食事をしたり
交遊を深めて譲ってもらった貝は、一つ一つ顔を持ちます。
だからこそ昔から集めている私のコレクションの直売に関しては、営利を目的とせず
その標本を信頼の置けるコレクターに継承してもらっているのです。
ちょっと一休み
■ 当方の貝をネット上で転売している人にひとこと ■
−オリジナルラベルやネット(2ch)上の中傷に関して−
通常のコレクターであるならば、前の持ち主から譲ってもらった貝には
その人のデータを転記し、自分自身のコメントやその時の情報寸評などを入れて
個性あるオリジナルラベルを作り楽しむのが、コレクションを作っていく人達の主流です。
貝を売り買いする人達はほとんど貝そのものだけを受け渡し
口頭で産地や情報をいうだけか、ラベルというよりもメモ書き程度の和名か
産地だけの紙切れが渡されるだけの味気ないものが多いのです。
そういう紙切れは、自分自身の貝のオリジナルラベルと称しても通用しないことは明白で
それよりも、その時の相手から正確な産地や情報を聞き出し
自分なりにデータを集めて、責任をもって自分のオリジナルラベルを作成すること
それが貝を楽しみ集める人の最低限の心得です。
世界の有名なディーラー達は、自分の入手した貝については
すべて自分の店名の入ったラベルに書き換えて
それを自分の商品として店頭もしくは通信販売に使用しています。
決して他人のラベルで店頭売りや通信販売を行いません。
日本ではともすると自分自身の店のラベルは持たず
またコレクター自身も自分のオリジナルラベルを作ろうとしない人が多い。
昔のコレクターたちは少なくとも自分のオリジナルラベルを持ちました。
しかし、そうして作られたラベルも、その人の手を離れれば
次の持ち主がその人のラベルを転記して、新しい持ち主としてのラベルを作り
ラベルの中には継承されていく過程が見えるものです。
人によっては、そのラベルでどの人のコレクションかすぐにわかってしまうものが多く
○○コレクションなどと印刷されているものもあるが、高名な人ほどその名を隠して
譲ってもらう時にはラベルを破られてしまいます。
そうでないと大切な貝をゆずってもらえないのです。
コレクター各位も自信をもって
自分自身のコレクションに加えた貝には新しい自分の個性あるラベルを作って
そのラベルを見ただけであなたのコレクションとわかるものにしてください。
入手元のラベルの内容は正確に伝承することは勿論です。
オリジナル性のあるラベルはその人を表現するものです。
ラベルが一人歩きするのもその為で、当方のラベルも何故か人気が出てしまい
当方のラベル付の貝は館外でも入手希望者が多いと聞いています。
一部の人に私のラベルの貝だけを集めている人がいるので、結局
そこに投機転売する人が目をつけてしまい、そうした悪例が
当方をネット上で中傷する人が出る原因のひとつとも考えています。
こういう投機転売の人には自分の顔を持つラベルは作らず
オリジナルラベルを作る楽しみを知らない?知っていても面倒くさい?
それとも転売だけに楽しみを見て、コレクションを作らない?
そういう輩に、心から貝を楽しむ愛好家の一部が足下を見られ
投機の餌食になっているのが悲しい。転売者の自省を促したい!!